創新ネットシティ大定例会 2026 Vol.1

歴史ある「創新ネットシティ」の中でも大切なイベントとして執り行われてきたのが「大定例会」である。中でも基調講演には各界の著名な方々をお呼びして、貴重なお話を聞かせて頂いてきた。

今回、30回目という大きな節目となる大定例会だったが、ネットシティ執行部はこれ以上ない程に追い込まれていた。追い込んだ戦犯は、あろうことか田村市長だった・・・

尻に火がついて全身火だるまになってからようやく「危機」に気づくという、その性格が一番の問題だった。事前の幹事会では「大同窓会の延長のような感じで」という、テーマも目的もはっきりしないぼんやりしたままの大定例会を企画しようとしていた。その内容、場所、期日等もきっちり決め切らないまま、田村市長は時間を浪費していった。

原田前市長もひどく心配な面持ちであった。幹事会メンバーも勿論同様だった。

「昨年の大定例会はかなり好評だったのに・・・何をやってるんだ!」という空気がだんだんと蔓延していた。それを見かねたのであろう、とある方面から「幹事メンバーの小野里笑さんのお姉さまって、あの小野リサさんですよね!」と天の声が響いた。これほど鈍感な田村市長もここには敏感に反応し、即座に小野里笑幹事へ連絡をとった。その結果、出演を快諾して頂き、有頂天になって実行委員の亀井、秋場両氏に報告し、直後に幹事会メンバーにその旨を連絡していた。その日はもう2月20日だった。だがしかし、この時点で日時も会場も人数も予算も、つまり何も決まっていないという現実だけが目の前にあったのだった。

その後、好評となった「続・大定例会」をはさみ、大定例会に向けて一気に駆け抜けるしかない状態だった。何より時間が無さすぎる。しかし、この昏迷状態をさらなる混沌へ引きずり込む男がいた。あろうことか、またも田村市長だった・・・

ここからの一幕は、また機会を改めてお伝えしなければならないが、その時田村市長の頭には「創新ネットシティREBORN」しかなかった。

 

「REBORN」を掲げて再び走り始めた執行部であったが、何しろ時間が無い。完全に綱渡りのようなやり取りが続いていた。この大定例会に関しては集客に力を入れないで行く、と言う方針はあったものの、世界的なシンガーを招聘する以上は出来る限り失礼の無いような場所を考える必要があった。そこでいくつかの候補を挙げるも日程的に会場を押えることがなかなか出来ず、ようやく抑える事が出来たのは「ミューザ川崎」だったが、またも難題が降りかかった。使用時間として抑えられたのは午前9時から12時という、大定例会の歴史の中でも異例の時間帯となっていた。ここで大きな懸念事項が執行部で持ち上がった。世界的な「ボサノヴァシンガー」である小野リサさんは、果たして朝一番から歌う事に対してOKを出してくれるだろうか?と言う事だった。けだるさの中にアンニュイな空気が漂い、その声には何とも言えない色香が漂う小野リサさんであるが、執行部には朝の10時から歌う彼女の姿を想像することが出来なかったのである。

ここからはかなりの幸運と少しの馬力に支えられて、なんとなく形になってきたが、やはり我々の行く手を阻むのは集客であった。だが、「最大で50名、満たさない時はその時はその時だ」と超絶無責任な開き直りで疾走することで、あっという間に大定例会の開催日を迎えたのだった。

しかし、大定例会の執行部は確信していた。この日は創新ネットシティにとって大事な日になると。その根拠のひとつに事前に行った小野リサさんとのオンラインでの打ち合わせがあった。ボサノヴァシンガーという、企業経営とは全く無縁と言っても差し支えの無いものを仕事に選んだ彼女が、経営者として超一流の考えを身につけている事が垣間見えたのである。田村市長は、これまたスーパー無責任に「もらった」とほくそえんでいた。

記念すべき30回大定例会は粛々と進められていった。だが、いつもと大きく違う事があった。それは、この日この場で創新ネットシティの再生、REBORNが強く宣言されたことだった。この時、いつものようにノー台本、ノーリハーサルで臨んでいた田村市長だったが、珍しくカミカミだったのはその重圧を鈍感なりに感じていたのかもしれない。

文責 創新ネットシティ市長 田村俊一

創新ネットシティ大定例会 2026 Vol.2へ続く

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